2018年1月、韓国で食品医薬品安全処によってエリキュースのジェネリック医薬品が承認されました。承認されたのは、イニストバイオファーマ社によって開発されたエリクサバンという治療薬です。
これによりジェネリック医薬品が市場に出回るのも近いのではないかという期待が高まりました。
エリキュースとはファイザー社によって開発されたオリジナルの医薬品です。有効成分アピキサバンを含んでおり、血栓塞栓症の治療および予防に用いられています。
ジェネリック医薬品が販売されていないことから、現在では市場で2位の売り上げを占めています。
韓国でエリキュースのジェネリック医薬品が承認を得たことは世界中で多くの注目を集めました。
しかし、エリキュースの特許は2024年まで残っており、複数の製薬会社が特許延長に抗議したもののいずれも却下されています。そのため、ジェネリック医薬品は開発されてはいるものの、実際に市場が出回るのはまだ先になりそうです。
タダリスタ、タスティリア、ビダリスタなど、これまでも多くのジェネリック医薬品が開発され、いずれもオリジナルよりも安く購入することができます。エリキュースの特許が切れれば、韓国の製薬会社がすぐに動き出し、日本でもジェネリック医薬品が安く購入できるようになるでしょう。