バイアグラよりも8倍も長く効果が持続するED薬、シアリスの費用が半額になり、2018年からNHS(イギリスの国民健康保健制度)の処方箋で入手できるようになりました。
イギリスでは決められた国民健康保険制度に外国人も含め全員の加入が義務付けられています。日本と異なり、ほとんどの公立の病院での通常の病気の治療と処方薬は無料で受け取ることができます。その代わり、NHS(公立の病院)では緊急の場合を除き、長い間受診するために待合室で待つ必要があったり、症状によっては数週間予約でいっぱいになっていたりします。そして、私立の病院での治療費はとても高額になるので、一般の市民は治療をなかなか受けることができないという問題があります。
イギリスのNHS(公立の病院)では、バイアグラなどのED治療薬がより低価格で入手可能です。2017年に特許が満了したシアリスも、早速2018年からNHS(公立の病院)で入手可能になります。
医薬品のブランド特許の有効期間が満了した後、シアリスのジェネリック医薬品はイギリスで発売されるようになり、安価な医薬品の市場が開かれるようになりました。その結果タダラフィルを有効成分とする医薬品の価格は1錠あたり7.22ポンドから2〜4ポンドまで下がりました。
スーパードラッグ(Superdrug)、ロイズファーマシー(Lloyds Pharmacy)、ブーツ(Boots)を含むほとんどの主要なインターネット上の薬局と街の薬局では2017年11月からジェネリック医薬品を販売する予定です。
シアリスやバイアグラなどのブランド名を持つ医薬品は特定の症状が原因でEDを患っている患者を除いてNHS(イギリスの国民健康保健制度)のED(勃起不全)の患者にはほとんど入手可能ではありませんでした。
しかし、2018年からはGP(イギリスのかかりつけ医師)からタダラフィルのジェネリック医薬品は入手することができるようになりました。タダラフィルは より長い薬の半減期のために 「ウィークエンド・ピル」と呼ばれています。