なので、もっと手軽に利用できるものにED改善効果があれば願ったり叶ったりなのですが、実はそれがあるかもしれないのです。風邪薬や痛み止めの薬などで広く使われているアスピリンという物質にED改善効果があると見られているのです。
アスピリンは、世界中で風邪薬や痛み止め薬に使われている非常に安全な成分です。バファリンなどの有名なお薬にも使われているので、日本でも入手するのはとても簡単です。
実験は、平均年齢48歳の184人の男性を対象に、6週間行われました。その結果、勃起の成功率が、アスピリンを服用した男性で50%から75%に上昇したのです。バイアグラを服用した場合、勃起の成功率が48%から81%に上昇するとされていますので、これと比較した場合、アスピリンを使った場合の成功率はかなり高いと言えます。
そうすると、ED薬ではなくアスピリンを使えばEDは改善するのでしょうか。そうであれば、アスピリンの方が価格は安く、入手は簡単なので、ED薬の必要性はなくなります。しかしアスピリンがED薬の代替になると言い切るのはまだ早いです。
実はEDの症状を抱える大部分の人が、動脈硬化や心臓病、糖尿病、高血圧などの問題を抱えており、これらの病気がEDを引き起こしているのですが、この実験ではこれらの人が対象に含まれていないのです。今回の実験は、これらの症状を抱えていない比較的健康な男性を対象にしているもののため、アスピリンがED薬と同じ効果を持つとはまだ言い切れないのです。新たな実験を待ちましょう。なおED薬はこれらの疾患を抱える人にも高い効果を発揮します。